ギター

ギタリストが選ぶアコギに注目したいオススメの洋楽10選

アコースティックギターの音色っていいですよね。
アコースティックギターは「木の温もり溢れる優しい音」から「激しいロック」な曲まで、なんでも演奏できます。楽曲のメインにしても良いし、サブ的な役割にしても良いし、さまざまなシチュエーションでつかえる万能な楽器です。

洋楽においてアコースティックギターは、イントロで印象的に使われたり、しっかりと歌を支えるような、存在感を主張した形で使われることが多いです。

今回はそんなアコースティックギターが目立つ洋楽を紹介していきます。

アコースティックギターとは

アコースティックギターは撥弦楽器の1種で、6本の弦を使って音を出します。
アコースティックギターを分解すると撥弦楽器の特性として、「メロディー・伴奏」と「リズム」に分かれます。左手で「メロディー・伴奏」を担当し、右手で「リズム」を担当します。
本体は空洞になっていて、それ自体がスピーカーの役割をしていますので、アンプを使わず音を出すことができ、場所を問わず演奏ができるという特徴があります。

素材は木でできており、抱えた瞬間から木の香りで癒されます。どこでも手軽に弾くことができるので、旅行やキャンプなどに持っていって楽しむのも良いですね!

アコースティックギターが楽曲に与える効果

アコースティックギターが使われる状況は、主に3つあります。

弾き語りの伴奏に使われる

弾き語りでは、主に伴奏楽器として活躍します。
優しくふくよかな音とで静かに演奏したり、激しくかき鳴らしたりと幅の広い演奏ができます。

アコースティックギター1本でメロディーや伴奏を演奏する

アコースティックギター1本でメロディーや伴奏を演奏するものは「ソロギター」と呼ばれます。木の温もりを感じるふくよかな音で癒しの効果がありますね。
往年のポップスからクラシックまで幅広く演奏されています。

バンドサウンドの中で使われる

バンドサウンドに入ると音の特性上、パーカッションの役割もできます!なので、リズム楽器としての立ち位置があったりもします。

アコースティックが心地よい曲10選

今回はアコースティックギターの音色をいかした心地よい楽曲をピックアップしました。
ロックな曲でもアコースティックギターが入るだけで、少し柔らかくなりますね。
新旧織り交ぜ、アコースティックギターが目立つように、弾き語りアレンジのバージョンなどを掲載しました。

01. Black Bird(Beatles)

1968年に発表されたBeatlesの楽曲です。

アコースティックギターの良さを最大限に引き出したアレンジになっているので、選曲いたしました。

アコースティックギター1本のフィンガーピッキングで演奏されていますが、アコースティックギター1本とは思えない、豊かなアレンジです。一定の間隔で「パチパチ」なっているのは足でリズムをとっています。
最初は森の中を歩いているような伴奏とメロディーですが、途中からメロディーにブルースの要素が入ってハッとさせられますね。単純にかっこいいです。

歌がないアコースティックギター1本の演奏でも楽しめるので、ソロギターの要素も入っていますね。足でリズムをとってアコースティックギターを弾くってとてもかっこいいですよね。
ギターに慣れてきてちょっと難しい楽曲を弾いてみたいなという時におすすめです。さらに歌えるともっとかっこいいですね。

Beatlesの弾き語りナンバーです。フィンガーピッキングが美しいですね。

02. Tears In Heaven(Eric Clapton)

1992年に発表されたEric Claptonの楽曲です。

Eric Claptonのライブ、「Unpluged」で演奏されたものが特に有名だと思います。
アコースティックの優しい響きが特徴的で心地が良いので、選曲いたしました。

イントロのギターのフレーズは特に印象的ですね。ハンマリングとプリングを使ってアコースティックギターの良さを引き出しています。ハンマリングとプリングを弾いた時の「パチッ」といった音はアコースティックギターでないと出せない音ですよね。

ブリッジはマイナーを基調としたコード進行にして、聴いている人の感情を揺さぶるようなアレンジになっていますね。
プレイヤーもリスナーもアコースティックギターを存分に楽しみたいといった時におすすめの楽曲です。

こちらは知っている人も多いと思います!アコースティックギター好きならおすすめの楽曲です。

03. Wonderwall(Oasis)

1995年に発表されたOasisの代表曲。Oasisの楽曲の中でもとても人気のある曲です。

アコースティックギターのイントロが印象的な曲なので、ピックアップしました。

コードストロークだけですが、これから曲が始まるぞというワクワク感が伝わりますね。
右手でしっかりリズムを刻み、ロックなビートに画表現されています。
バンドサウンドがはいったらパーカッション的な役割に変化し、ところどころアルペジオ挿入してアコースティックギターの良さをいかしたアレンジに仕上がっていますね。

疾走感のコードストロークがリズム楽器としてのアコースティックギターの良さを引き立たせてます。
かんたんなコードで構成されてますので、ギターを始めたばかりの初心者でも、かんたんに弾ける内容です。

Oasis全盛期の楽曲です。アコギイントロですね!

04. I’m Yours(Jason Mraz)

2008年に発表されたJason Mrazの楽曲です。日本ではビールのCMに使われ、認知度が高まりました。

イントロの出だしが特にアコースティックギターの特徴をうまく使ったフレーズになっているので、選曲いたしました。

サーフミュージックミュージックを基調としたラフな進行で、ゆったりとした夏の午後を思わせるような曲です。ビールを飲みながら「ちょっとアコースティックギターでも弾くか」みたいなシチュエーションにピッタリですね。

ヴァースは単なるコードストロークではなく、ブリッジミュートを合わせることによりリズムを強調した演奏です。そこからコーラスでミュートしないスロトークに変えて開放感を演出しています。

コードストロークだけでも十分に楽しめる楽曲
この映像はイントロにソロギターの要素が混ざっているので、コードストロークだけの演奏から抜け出したいという時におすすめの曲です。

ビールのCMでも使われたことのある楽曲。南国風な感じが癒されますね。

05. We Are Never Ever Getting Back Together(Taylor Swift)

2012年に発表されたTaylor Swiftの楽曲です。

アコースティックギターイントロで、人気のある曲なのでピックアップしました。

華やかなアコースティックギターの音色が特徴的で現代的な音使いになっています。
アコースティックギターの音をリバース(逆再生)させて次のコードに繋ぐことで、ワクワク感をプラスしています。
MVもホームパーティーの風景をメインにしていますので、こういった音使いで説得力をつけてますね。

イントロではアルペジオ演奏、サビではストロークの演奏とメリハリをつけて、アコギの良さを最大限にいかしていますね!
弾き語りで演奏したいといった場合にもアレンジしやすい曲構成になっていますね。コードもループなので、覚えるのもかんたんです!

Taylor Swiftの代表曲ですね。現代的なアコギの使い方が面白いです。

06. Put Your Records On(Corinne Bailey Rae)

2006年に発表されたCorinne Bailey Raeの楽曲。この曲は全英2位の大ヒットとなっています。

アコースティックギター1本で奏でられるイントロはとても印象的で美しいので、選曲いたしました。

最初は明るい印象のコード進行からはじまり、ブリッジの部分では悲しいコードを使って一瞬落ち込ませてから、反動を用いてサビの爆発力に繋げています。
イントロのリズミカルな演奏はもちろんのこと、ブリッジの悲しい印象を持たせるコード進行にもアコースティックギターはとても映えますね。

単純なコード進行ですが、テンションノートを使って一味違った、おしゃれな印象をもたせてます。
フィンガーピッキングで演奏されているこの楽曲は、コード進行が単純なのでフィンガーピッキングに挑戦したい方へおすすめの曲です。

Corinne Bailey Raeの代表曲!落ち着いた感じだけどもノリが良い楽曲です。

07. Best Part(H.E.R)

2017年に発表されたH.E.Rの楽曲。ジャンルはR&Bになります。

アーバンなコード進行に心地よいリズムでアコースティックギターがのっていて、今回の主旨にピッタリの曲なので、選曲しました。
2000年初期からのNeoSoulのムーブメントを引き継いだ楽曲となっております。

コード進行は「DM7/Am7/GM7/B♭M7」の4つだけです。
Am7が悲しい印象を持たせ、B♭M7が次の展開への希望を持たせるような役割を持っています。

B♭M7はNeoSoulと呼ばれるジャンルを特徴づける役割。モーダルインターチェンジという理論を使って他のキーからコードを借りてきています。そのことによって、そのまえのコード進行とは少し違った世界観、特に希望を持たせた広がりをみせることができるようになっています。

H.E.R.のバラードナンバー。弾き語りに適した楽曲ですね。

08. Get You(Daniel Caesar)

2017年に発表されたDaniel Caesarの楽曲。本来はバンドサウンドで構成された楽曲を、アコースティックギターアレンジで弾いています。
アコースティックギターの良さをいかしたコードストロークで弾かれているので選曲しました。

コード進行は「Em7/F#m7/GM7」とずっと同じパターンを繰り返しています。
ギターの良さを引き出すようなボイシングで弾かれています。

かなりラフなストロークで、これぞ弾き語りという感じですね。こういったラフさはアコースティックギターならではの表現方法です。
一人でポツポツと弾いて楽しむというスタイルがお好きな方はこの楽曲は特に気に入っていただけると思います。

Daniel Caesarの楽曲をアコースティックにアレンジしたものです。バンドサウンドの楽曲をアコースティックにアレンジするとかっこいいですよね!

09. Thinking Out Loud(Ed Sheeran)

2014年に発表されたEd Sheeranの楽曲です。

紹介している動画は弾き語りですが、オリジナルはバンドサウンドで展開されていきます。
心地よいリズムでアコースティックギターを主体とした楽曲構成なので、選曲いたしました。

単純なコード進行ですが、さりげなく入るハンマリングでリフを作って飽きない構成になっています。
弾き語りってただのコード弾きになってしまいがちですが、こういう風に少しリフを加えると単純さから抜け出す要素になります。
リズムに関しても定番のストロークで弾くのではなく、アコースティックギターならではの「チャッ」という右手で弦を叩いた音を入れてリズムを強調させて弾くのもかっこいいですね。

いつもとは違う弾き語りアレンジを身につけたいという方におすすめの楽曲です。

弾き語りアレンジです。原曲にも特徴的なアコースティックギターのフレーズが入ってますね。

10. Pretty Woman(Roy Orbison)

1964年に発表されたRoy Orbisonの楽曲です。

映画「Pretty Woman」で知ってる人は多いと思います。
1962年発表の楽曲ですが1990年に公開された映画に起用されたことで、リバイバルヒットとなりました。

イントロの特徴的なフレーズがアコースティックギターで演奏されているので、選曲しました。アコースティックギターで演奏することによって、リズムを強調したアレンジが印象的です。

オールディーズの楽曲ですが、このイントロが王道のオールディーズとは一味違った印象ですね。

イントロ以外ではバッキングに徹し、パーカッシヴなアコースティックギター演奏の代表的な使い方ですね。かんたんでかっこいい、アコースティックギターリフを弾きたい方におすすめの楽曲です。

映画で使われたこともある有名曲ですね!実は最初のフレーズはアコースティックギターなんです。

まとめ

今回紹介した楽曲の他にもHerbie Hancockの「River」やJames Taylorの「You’ve Got A Friends」、Jack Johnsonの「Better Together」などアコースティックギターを使用した良い曲がたくさんあります。
有名な曲や良いフレーズを聞くだけではなく実際に自分で弾けるようになると楽しいですね。

今回ピックアップした楽曲は特に、難しい曲がなく、初心者の方でもすぐに弾けるような楽曲ばかりです。
アコースティックギターが楽曲の中でさりげなく使われているものもあり、それがまた良い味を出しているので、探してみてください。アーティストのこだわりを見つけるのも楽しいので、アコースティックギターに注目して音楽を聴いてみましょう!

今回、紹介した楽曲を弾いてみたいという方は、ギターレッスンに通ってみてはいかがでしょうか。弾き方がよくわからなかったり、どう始めたら良いかわからない時はギターレッスンに通うのが近道です。
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