インタビュー

「ひとりでもみんなでも楽しめるギターは最高の遊び道具!」——ギター講師・齋藤 正一

KGA Studioでは、「音楽を楽しむ」ことをコンセプトに、プライベートレッスンやグループレッスン、イベントなどを提供しています。

音楽を楽しむ基準というのは、一人ひとり異なると思います。KGA Studioを通じて、自分の音楽の楽しみ方を誰かに紹介したり、誰かの音楽の楽しみ方を知るおもしろさに気づいてほしい。
そんな思いから、音楽の楽しみ方やギターの楽しみ方を、ギター講師やギタリストに教えてもらうインタビューを連載しています。

今回は、KGA Studioギター講師である、齋藤 正一講師へインタビュー!
ご自身の音楽のルーツや、ギターへの想い、日常生活での音楽やギターの楽しみ方をお聞きしました!


取材・文/根本 理沙(株式会社Lipple

高校で軽音部に入ったのが、音楽やギターとの出会いでした

——今日はよろしくお願いします!まずは齋藤講師の音楽のルーツを教えていただきたいです。音楽は子どもの頃からやっていたんですか?

実はやってないんです。小学生の頃は柔道や少年野球をやっていました。中学に入ってからも野球を続けていて、あとは駅伝に出たりしていました。
完全にスポーツ少年でしたね!

——そうなんですね!当時から音楽を聴いたりはしていましたか?

流行りの曲を聴いたりはしていました。それこそ中学生のころはORANGE RANGEをよく聴いていましたね。
歌うことのは好きだったので、カラオケはよく友達と行ってました。

学生の頃からアニメも好きだったので、その流れでアニソンの良さにも気づき、よく聴いていました
JAMProjectですとか・・・
楽曲でいえば、和田光司さんの「Butter-Fly」や、千綿ヒデノリさんの「カサブタ」なんかはよく歌っていましたね!

——ここまでお話を聞いているとギターとの接点が見えてこないのですが、齋藤講師のギターとの出会いを教えてください。

ギターと出会ったのは高校生の時でした。
高校へ入学した時に、担任の先生に部活をやった方が進学するのに有利だと言われまして。
どうしようか迷っていたら、仲の良い友人が軽音部でギターを弾いていたので自分も入部することにしたんです。

歌うことが好きだったというのもありますし、当時は「けいおん!」というアニメが流行っていて、その影響もありました。当時はレスポールとムスタングが流行っていましたね!

——では最初はエレキギターを弾いてらしたんですか?

いえ、実はアコースティックギターをずっと弾いていたんです!
軽音部に入ってじゃあどの楽器をやろうかなと考えた時に、もともと父親がアコースティックギターを弾いていたこともあって、まずはアコギからはじめてみようと思ったんです。

あとは、当時、友人とゆずにハマっていて、一緒にアコギでゆずの弾き語りをやっていました
周りはバンドで爆音で演奏している中、僕と友人はゆずを弾き語りしていたのは、今思うと不思議な光景ですね(笑)
その時期が僕にとっての音楽的ルーツかもしれません。

「桜木町」、「夏色」、「また会える日」までなど、当時のゆずの曲は一通り演奏しました。
それこそ路上ライブもやりましたね。ある程度曲が弾けるようになってきた高校3年生くらいの時に、1年間くらい路上ライブをやっていました。

——軽音部での経験がきっかけで、本格的に音楽の道へ進もうと思われたのでしょうか?

はい。大学は音楽系の授業がある学校へ入学し、そこで改めて演奏技術や音楽理論を学びました。
高校の頃からいろいろな音楽を聴くようになりましたが、本格的に音楽にのめり込んでいったのは大学生になってからだと思います

サークルも、軽音サークルがなかったので、みんなで作ったりしましたね。
先ほど話したように、高校の軽音部ではずっとアコースティックギターを弾いていましたが、大学のサークルに入ってからはエレキギターも弾くようになりました
友人にせっかく軽音サークルをやっているのだから、バンドの楽しさも知ってほしいと言われまして。
そこからエレキギターにもハマり、ジャズやブルースの魅力にも気づきました。

当時の思い出があって、YouTubeで「エレキギター 上手い人 日本人」で調べたらCharさんの動画が表示されていて閲覧したんですよ。
内容はCharさんと対談相手の方が、ふたりで話しながらセッションしているというものなのですが、それまで喋っていたのに急に対談相手とギターを弾きはじめるシーンがあるんです。
セッションというものを知らない僕は、何が起きたんだ、と心打たれたことを覚えていますね。
そして、後々、その動画でやっていたことがセッションだと知り、セッションやブルースにもハマっていきました。

——音楽の仕事をしたいと意識するようになったのはいつ頃ですか?

大学時代から将来は音楽で食べていきたいと思っていました。
大学2年生の時に30万円くらいのギターを購入したんですよ。大学生で30万円出すって、なかなかできないじゃないですか(笑)
その時くらいから、音楽をやるしかないな、この30万円は無駄にできないなと思うようになりましたね。

そこからは、勉強や練習もしながら、少しずつ大学に来る仕事を受けるようになりました
講演会の合間の演奏や、イベントでの演奏、ショッピングモールやちょっとしたスペースでの演奏などもやっていました。

——これまで音楽のルーツをお聞きしましたが、好きな音楽のジャンルはありますか?

幅広いけど偏っていると言われますね(笑)
アニソンは昔から大好きです。最近は大石昌良さんが好きで、大石さんの作る曲のコードアナライズをすると勉強にもなります。
それ以外にはブルース、ファンク、R&B、ジャズなどをよく聴きます
昔はJ-POPも流行りのものを聴いていましたが、今は街中で流れているものを耳にしたり、生徒さんに教えてもらって知ることが多くなりました。

ギタリストは、先ほどお話ししたCharさんが好きです。
エリック・クラプトンも昔から好きで、今でも聴きますね。このギタリストは聴いておけ、というアーティストは一通り聴いていると思います。
ノラ・ジョーンズも好きですね。歌心があって、ソウルフルな曲が好きです。

昔は、ゆずやアニソン洋楽を中心にぐるぐる聴いていましたが、軽音サークルに入ったおかげでいろいろな曲を知ることができたと思います。
自分の幅が広がったのは、大学に入ったことと、軽音サークルに入ったことが大きく影響していますね。

音楽は生活の一部であり、一心同体

——ありがとうございます。改めてこのインタビューのメインテーマについて話していければと思います。齋藤講師にとって、音楽とはどのような存在でしょうか?

生活の一部です。出かけている時はもちろん、家にいても常に音楽を流しています。
音楽を流していないときは、大抵ギターの練習や演奏をしている時ですね。
その感覚は学生時代からずっと続いています。

友達の家に遊びに行ってもギターを弾いてるんですよ。ちょっと触っていい?って言って、そこから何時間もギター弾いてたりとか(笑)
そのくらい音楽は生活の一部であり、一心同体だと感じている部分はあります。
家や友人と和気藹々リラックスしながら弾いているギターが一番楽しいですね。

あとは、人とセッションすることが好きです。大学生の時にセッションホストをやったことがあって、人と演奏する楽しさを学びました。

——常に音楽を聴いているということですが、改めて齋藤講師の思う音楽の楽しみ方を教えてください。

僕はコーヒーを飲みながらレコードを聴くことが好きですね。
CDやデジタル音源にない温かい音や、ノイズが入ったりするのですが、それもまた粋だな〜と。不思議とコーヒーと合うんですよね。

あとは、流れてきた音楽のかっこいいフレーズをなぞったりしています。

——音楽を聴く時のこだわりはありますか?

その時の気分に合ったものを選んでいます。例えば、落ち着きたい時はアコギとかインストを聴いたり、気分を上げたい時はアニソンやアップテンポな曲を聴いたりします。
気分と音楽を掛け合わせて聴くことが自分は好きですね。

自分から新しい音楽を探しにいくこともあります。
例えば、好きなアーティストがいたとして、その人が何を聴いているのかというのを探るのも楽しいですね。
学生時代からやっているのですが、Charさんのようなプレイをするには本人だけをコピーしても意味がないなと思いまして。その人が何を聴いてきたのかを深掘りするようになりました。
その経験で3大ギタリストや、ファンク系のギタリストを知るきっかけになりました。
他にも、レッスンで生徒さんからいろいろな曲を教えてもらうということもありますね。

最近はApple Musicのステーションを活用することもあります。大体自分の好きなジャンルが流れてくるので、自分の知らない音楽が流れてきたらその曲を聴き込んだりしています
曲を知ることは、自分のスタイルを作り込むときや、プレイする時の財産になると思います。そういったこともあって、いろいろな音楽を聴くようになりました。
大学の軽音サークルにいたときは、これ俺がひくの?と思うこともありましたが、今思えば自分の中の音楽に対する見方や、技術の幅が広がる良い経験でしたね。

メロディ、コード、リズム・・・どれも楽しめるギターは、最高の遊び道具

——ありがとうございます。続いて、ギターの楽しみ方も教えてください。

ひとりでも楽しめるのがギターの良さのひとつじゃないでしょうか。
家でひとりで弾き語りを弾くこともできますし、流れてくる音楽に合わせてセッションのようなこともできます。僕はあまり弾かないですがソロギターもひとりで完結できる奏法ですよね。
メロディ、コード、リズム・・・どれも楽しめるギターは、ある意味最高の遊び道具だと思います。

それこそ、ギター弾きあるあるだと思いますが、気がついたらめちゃくちゃ時間が過ぎているんですよね。僕もギターを弾いているといつの間にか2時間経っていたことはよくあります(笑)
ギターを触っている時が一番リラックスするんですよ。

あとは、人とセッションするのも楽しいですね。
友人とスタジオに入った時に、あれやろう!ってなって突発的に始まる感じもすごく好きです。
誰かがリズムを鳴らし始めて、徐々にみんなが合わせにいく感覚とかもたまりません。

——齋藤講師の思うセッションの魅力を教えてください。

その人の魅力を感じられるところでしょうか。同じフレーズで弾いていても呼吸感やタイミングも違うんですよね。
誰かが弾いた、そんなフレーズもあるの?という一種の発見ができるのもおもしろいところです。
その場で作り上げていく楽しさもセッションの魅力だと思います。

セッションはコミュニケーションでもあります。僕は人と話すのが好きなタイプなので、それが楽器に変わった感じがします。
ギターをはじめて性格も明るくなったと思います。セッションに行くようになって知らない人とも話すことが増えて、自分自身の交友関係も広がりました。
ギターをはじめると気持ちもポジティブになれるので、おすすめです(笑)

あとは、弾くこと以外にも見た目的な楽しみ方もあると思います。

特にアコースティックギターは、木の匂いや塗装なども魅力に感じます。これはギターすべてにいえますが、見た目も一つひとつ違うので、飾って眺めるのも良いですよね。
僕としては、はじめて買うギターは、見た目で重視した方がいいと思います。音の良し悪しや弾きやすさは後になってわかってくるので、こだわりがなければ見た目で選ぶのも良いですね。

——ちなみに、齋藤講師はたくさんギターをお持ちとお聞きしました。

アコギとエレキ含め、10数本あります!ジャンルによって弾き分けています。この曲にはこれが合うよね、というものがありまして。
ビンテージのギターって、音が枯れている印象があって僕はそこが好きなのですが、今のポップスに合っているかというとそうじゃない時もあるなと思っています。
キラキラしていて新品のギターの音の方が合っていることもあるので、用途で使い分けていることが多いですね。

——お気に入りのギターはありますか?

お気に入りは・・・たくさんありますね(笑)
今使っているのは、Headwayというギターです。ボディが漆でできているのが特徴なんです。
聞いた話ですが、漆はタイミングによってはなかなか出てこないギターらしいので、結構レアだと思います。

もともと、67年製のGibson J-50を学生の頃に購入し、アコギはずっとそれを使っていたのですが、先ほど話したように最近の曲に合わないと感じる時もあり、新しい1本を購入しました。

エレキギターはFenderのストラトキャスターをずっと使っています。Daphne Blue(ダフネブルー)という色で、Charさんの影響で同じ色のギターが欲しくて購入しました。
経年変化していくと、うすく緑ががった色になるのですが、それがいい味出していまして。もう10年くらい使っていますね。
一番思い出が詰まっている1本です。

ギターはパーツを変えていくことはありますけど、物自体はきちんと管理していればずっと使えるので、一生楽しめる楽器ですよね。
パーツ変えるというのもギターの楽しみ方のひとつかもしれませんね。どうしても劣化してしまうので、いずれ変えることになりますし。
ビンテージの場合、パーツを変えてしまうと価値が下がるというのもありますが、プレイアビリティを考えたら変えた方がいいですね。

迷っていたら勇気を持ってギターに触ってみよう!

——最後に、これからギターを始めようと思っている人へメッセージをお願いします。

迷っていたら勇気を持ってまずギターに触ってみてほしいです!そこが第一歩だと思います。

どんな風にはじめたらいいか迷ったら、自分の好きな曲をいろいろ聴いてみてください!これを弾きたいという曲に出会えたら、そこからギターを弾くことも楽しくなってくると思います。

その上でもしわからないところが出てきたら、僕らギター講師のレッスン受講を考えてもらえたら嬉しいです。
皆さんのこれをやってみたい、これができるようになりたい、をお手伝いします。KGA Studioでお待ちしています!

——本日はありがとうございました!

ありがとうございました!昔のことも振り返りながら話ができて楽しかったです!
皆さんの「音楽を楽しむ」が広がるきっかけのひとつになったら嬉しいです。

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